最終更新:2026-07-14

「古物商許可を取れば業者オークションに参加できる」——これは正しいのですが、実際には業種によって市場が完全に分かれており、参加のハードルも大きく違います。ここでは代表的な3つの業種を比較します。

⚠️ 各市場の参加条件・費用は運営団体や会場によって異なり、変更されることもあります。検討する際は、必ず各市場・オークション会場の最新の公式情報を確認してください。

①自動車オークション——参入障壁が最も高い

USSに代表される中古車の業者間オークションは、古物市場の中でも別格に条件が厳しいカテゴリです。国内最大手USSの入会条件として、次のようなものが挙げられています。

条件内容
許可からの経過期間古物商許可を取得してから1年以上が経過していること
事業形態常設の店舗を持って自動車の売買を業として行っていること
インボイス対応適格請求書発行事業者であること
保証連帯保証人、または保証サービスの利用
費用入会金・月会費が発生(大手で入会金5万円程度、月会費1万円程度が目安とされる)

許可を取ったその日には参加できません。1年という実績期間と、常設店舗という縛りがあるため、これから独立する方がすぐに参加できるカテゴリではないと理解しておいてください。中古車を扱いたい場合は、まず一般の販路(個人売買、既存業者との取引)で実績を作り、1年後に参加を検討するという時間軸で考える必要があります。

②美術品・骨董品市場——比較的入りやすい

絵画・陶磁器・骨董品などを扱う古物市場は、車のような厳格な期間制限がないことが多く、古物商許可さえあれば参加できる市場が中心です。ただし、次の点には注意してください。

💡 この年代の強み:美術品・骨董品は、若い世代よりも審美眼や知識の蓄積がものを言うジャンルです。長年の趣味や、実家の整理などで骨董に触れてきた経験があるなら、専門市場への参入は現実的な選択肢になります。

③ブランド品専門市場

シャネル、プラダ、コーチ、グッチ、ヴィトン、エルメス、ロレックスといった高級ブランド品を専門に扱う古物市場も存在します。偽物・コピー品の流通を避けるため、「古物商許可を持つ、身元の明らかな業者だけが参加できる」という設計そのものが、市場の信頼性を担保する仕組みになっています。

ここも市場によって、業歴での参加制限や紹介制が敷かれていることがあります。真贋の見極めが極めて重要なジャンルなので、知識に自信がないうちに高額品へ大きく張るのは避けてください。

参加できるかどうかは、事前に問い合わせるのが確実

共通して言えるのは、各市場のホームページだけでは条件の全貌がわからないことが多いという点です。入会審査や紹介制の有無は、実際に問い合わせてみないとわからないケースが少なくありません。興味のある市場が見つかったら、早い段階で資料請求・問い合わせをしておくことをおすすめします。

専門市場に参加する前に、必ず確認しておくこと

  1. 申請書の「行商」欄

    【する】に丸をつけていなければ、そもそも古物市場での取引ができません。基礎知識の記事で詳しく触れています。

  2. 扱う品目が許可証に含まれているか

    申請時に選択した13区分に、扱いたい品目が入っているか確認してください。含まれていなければ、変更届が必要になります。

  3. 市場ごとの実績・紹介条件

    「許可さえあれば入れる」と思い込まず、個別の条件を早めに確認してください。

まずは総合的な古物市場の使い方から

専門市場はハードルが高くても、総合的な古物市場は許可さえあればすぐに参加できます。

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